建売住宅 VS 注文住宅。それぞれおすすめできる人を教えて!

一戸建てを購入することを決めた皆様、おめでとうございます。

しかしここからもまた、選択・決断の連続。

今回は、そんな決断の一つ。「建売住宅 VS 注文住宅」についてです。

最初から明確に注文住宅 or 建売住宅が欲しいと思っている方は別ですが、漠然と一戸建てが欲しい人はどちらを買えばよいのでしょうか。建売住宅と注文住宅の特徴を知ったうえで、自分の性分に合う家を買いましょう。

それでは建売住宅、注文住宅のメリットを見ていきましょう。

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建売住宅のメリット

購入後に「イメージと違う」がない

建売住宅の最大のメリットは、価格でも工期でもなくこれ!
実物の間取りを見て、自分たちの生活のイメージをして、納得したら買う。

 

建売住宅と注文住宅の違いは、賃貸の契約に例えることができます。
賃貸を探す際、2つ種類から物件を選びます。

  • 既製物件
  • 建築中(予定)の新築物件

既製物件は内覧して契約を決めることができますが、
建築中の新築は〇〇年□□月完成予定とかで内覧することはできず、外観と間取りのイメージしか見せてもらえませんよね。

 

注文住宅は終始図面でモノを考える必要があり、イメージとの乖離が付き物ですが、建売住宅の場合『この家なら要らない』という後出しジャンケンが可能です。

工期がほぼない

注文住宅を建てるとなると、約半年から一年の期間が必要となります。

人生において一年というのは短いようで長い、特に家を買うという決断は勢いや環境の後押しがある場合が多く、出産や転勤・同居などがタイミングとしては濃厚でしょうか。

 

そんな時に1年待てるか?

数ヶ月間、毎週末打合せに時間が割けるか?

 

Yesの人ばかりではないでしょう。工期がないということは急なライフステージの変更に、柔軟に対応できるということです。

価格

建売住宅と注文住宅と比べた場合、建売住宅のほうが値段が安いことが大半です。

それはなぜか?

  • 同様の構造とすることで設計費が抑えられる
  • 共通部材を使うことで調達コストを抑えられる
  • 下請け業者への発注が安くなる
  • 工事時期を調整できるので職人が暇な時期に発注できる

逆に言うと建売物件と同じ設計の注文住宅があったとすると、建売物件のほうが割安です。

しかしここで大事なのは、ただ単に『安いものを使っているから安い』ではないよね?という、設備やグレードの目利きができること。

 

屋根材はスレートではなく、瓦だからランニングコストが抑えられるね。

シャッターが付いているので後から追加費用はかからないね。

断熱材はしょっぱいグレードではないよね。

 

安かろう悪かろうでは、価格が低くても魅力が半減です。そして残念ながら安かろう悪かろうの建売物件の数は多いのです。せめて外観や仕様書を見て、モノの良し悪しを判断できる目利き力を身に付けましょう。ただし目利きにも限界があり、コストダウンする部材の多くは、壁の中に隠れてしまっていることを覚えておいてください。

立地が良い

建売住宅は、性格上分譲地に建てることがほとんどです。

分譲地は、ある程度生活の便が良い地域でないと売れないため、立地が良い(=価格に対して良い土地)ことが多いです。

上物は減価償却率も高いですが、良い土地を持つと数十年後でも利用価値が下がりません。

交通の便など、自分が生活する上で便利な環境かを近隣を散策して確かめてみると良いでしょう。

 

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注文住宅のメリット

世界に一つだけの家となる

注文住宅の最大のメリット、自分色の家を作れること。

外観・間取りの自由度が高く、オンリーワンの家となります。

外観や内装のデザインや使用する素材などにこだわりがあったり、取り入れたい設備があったりする場合は迷うことなく注文住宅です。

僕は家というよりは、ガレージを付けたかったので、既成の建売物件の土地では難しかったのが分岐点でした。土地には建ぺい率というものが定められており、空きがあれば全部建物を建てられる訳ではありません。

建ぺい率とは?

建ぺい率とは、敷地面積に対する建築面積の割合です。建築面積のことを「建坪(たてつぼ)」ともいいますが、建物を真上から見たときの水平投影面積で表されます。2階建てで一般的な形状の一戸建て住宅であれば、1階と2階のうちどちらか大きなほうの面積と考えても良いでしょう。この建築面積が、敷地に対してどの程度の割合を占めるのかを示すのが建ぺい率ということになります。例えば建ぺい率が60%と指定された地域にある100平方メートルの敷地には、建築面積が60平方メートルまでの建物が建築できます。

出典元:同じ広さの土地で建てられる住宅に違いがある!?建ぺい率と容積率を知る

壁の内側が見れる

注文住宅は建材を知ることはもちろん、きちんと施工されているかを確認することができます。

鉄骨メーカーの場合は組付けを工場で見学できるメーカーもあります。

建築現場をチェックすることで、職人をも顔見知りになりますし、職人が潜在的に手を抜きにくくなります。

職人のモチベーション

これはあまり知られていませんが、家を建てる際、通常ハウスメーカーは下請けの業者に委託しますよね。その下請けに発注する単位が異なります。

  • 注文住宅は1件あたりの発注
  • 建売住宅は〇件あたりの発注

これが何を意味するのか。皆さんおわかりでしょうか?
答えは見出しにある通り『職人のモチベーション』です。

 

唯一無二のモノを1つ作ってお金を貰う。
同じモノを複数作ってお金を貰う。(出来高払い)

 

どちらが職人の気持ちが入るか?製造に携わったことがある方なら、イメージできると思います。迷わず前者です。

 

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まとめ

建売住宅をオススメできる人は?

  • 実物を見て決めたい人
  • 部材の目利きができる人
  • すぐに住み始めたい人
  • 安く済ませたい人

注文住宅をオススメできる人は?

  • 自分好みの家にしたい人
  • 品質を見守りたい人

数で言うと少ないですが、自由設計こそ最大のメリットでしょう。

 

読者の皆さんはどちらのほうが性分に合いましたか?

以上、「建売住宅 VS 注文住宅」でした。